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私と明治(2015年3月) 吉岡光子 『駿河台の思い出』
私と明治(2015年3月) 吉岡 光子
『 駿河台での思い出 』
もう何年前になるのかしら? それも思い出せないような遠い懐かしいそして楽しい日々! 明治大学に入学した時、先ず感じたことは、「これで校則に縛られた生活から解き放された」というのびのびとした思いだった。
せっかく大学へ入学したのだから、仲の良い友達、そして時々訪問できる先生を一人でもつくりたいと思った。仲の良い友達はすぐに出来た。話題に共通性もあり、しょっちゅうコーヒー店で話し合ったものだ。神保町で「ラドリオ」、「さぼうる」などよく通ったが、現在も店は営業している。ということは半世紀以上続いているということだ。それはそれで素晴らしいことだと思う。
遊びに行かれるような先生は夏休みに友人と訪問しようとしたが、体よく断られた。残念だったが、仕方がない。作戦が良くなかった。仲良くなった友人とは途切れることなくずっと交流は続いた。女性の場合、途中10年間位は行き来が絶えたりするものだが、彼女の場合はそんなこともなかった。だが、残念なことに7年前闘病の末亡くなってしまった。私は心にぽっかりと穴があいてしまったような空虚感を長いこと味わっていた。時間と共に薄れはしたが、今でも何かあると逢って話したいな、と思うことがあり、出会いがあっても何時か別れる時が必ずある。本当に生きるということはつらい事の方が多いように思う。
現在「生涯学びと」を前期・後期共受けているが、こんなに高齢になってから母校で学べるという幸せを日々感じている。
又、校友会の全国大会等参加させていただき、明治大学を卒業して本当に良かったとつくづく思う毎日である。
吉岡 光子 (昭和38年文学部卒業)
練馬区地域支部
2015年2月28日、明治大学校友会練馬区地域支部役員会・新年会での吉岡さん。
練馬駅近く、季寄庵 和歌里にて撮影。 ( 写真提供 三森 勲 )