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蕎麦の銘店と平林寺紅葉狩り

紅葉狩り集合写真

寒さ日々迫る令和元年11月最後の土曜日。濃霧の中に陽が差し込み始めた午前10時。練馬駅北口ロータリーに集まったのは、内田吉成、斎藤裕二、太田滋徳、小高孝雄の4校友。車両2台に乗り込んで新座市方向へと向かう。バス通りから新座市内に入ると左手前に富士山が網膜に飛び込んできた。斎藤さんお薦めの絶景ポイントである。透き通る青空にきらめく雪山。快晴に恵まれた行楽日和、やがて車が増え、渋滞が出始めた。通勤でこの辺を知り尽くしている斎藤さんの案内で裏道を巧みに抜け、最初の目的地、そば処「柿屋」に到着した。

 この店は川越街道から一本入った農道のようなところにぽっりとあり、手ごろなお値段で美味しいお蕎麦と天麩羅が堪能出来ると評判の隠れた銘店である。4名は蕎麦談義を交わしながら全員大盛りを平らげ、満足げに次の目的地平林寺へと向った。
正式名称は金鳳山平林禅寺。約43ヘクタールに及ぶ国指定天然記念物の境内林をもつ平林寺は、とりわけ人気の高い紅葉スポットとして全国6位、埼玉県内1位を誇る。

写真は山門付近のベストスポットだが、回遊路を進むと境内林全体が色とりどりに染まっている。ただその先が通行止めとなっているところが数か所あり、後戻りをするはがゆさに若干の苛立ちを禁じ得ない。太田さんは「埼玉勤務の時ならば忠告出来るのだが」と肩を怒らせたが、高齢者の仲間入りをした今となっては到底叶わない。そこに斎藤さんと小高が「まずいよね」「警備上問題ありますね」などと訳の分からない横やりを入れる。人の好い内田さんはただ笑うばかりであった。

こうして約2時間の散策は、本当にあっという間に過ぎ去っていった。帰宅時、古女房いわく「こんなに早いのめずらしいわね」。余計なお世話である。
(小高孝雄記)