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新春企画「初詣、笹乃雪で一杯、三平堂落語会で初笑い」

平成29年新春企画

「初詣、笹乃雪で一杯、三平堂落語会

で初笑い」開催の記

 

新年あけましておめでとうございます。

今年も校友交流委員会は企画を出しますよう!

 

さて、1月21日(土)14時、鶯谷駅北口に森支部長以下、吉岡光子、渡部章、太田滋徳の各校友が参集しました。

今年最初の企画「初詣、笹乃雪で一杯、三平堂新春落語会」です。この企画は昨年実施しましたが、好評につき再度の開催となりました。

まずもって、コースの選定です。

当初計画は、鶯谷駅―「おそれ入谷の鬼子母神」、「閻魔大王の書記官長である小野篁を祀った小野照崎神社」―笹乃雪―三平堂でありましたが、向学心に燃える一同の総意で、寺社巡りを止め、書道博物館から笹乃雪コースといたしました。

書道博物館は、著名な洋画家であり、書道研究家でもあった中村不折が収集した3千年以上前の古代中国の甲骨文字から現代にいたる多様な「書」が集められています。当日は、東京国立博物館と共催で「董其昌とその時代展」が開催されていました。明から清への変革期の高級官僚であり、当時書家の第一人者であった董其昌とその前後の高名な書家の真筆に触れることが出来ました。漢民族から満州民族に統治民族が変わるということは、政治ばかりでなく文化も変わるということが実感できました。

1時間たっぷり鑑賞し、ホテル街を抜け徒歩5分、笹乃雪に上がりました。畳に椅子の席は楽です。まずはビール。喉を湿して豆富のコース。これが伏見の清酒荒武者の熱燗と合うんです。つい盃を重ねるうちに時間は4時半。三平堂、5時の開場が近づきます。

精算を済ませ、徒歩4分、三平堂です。玄関には「ねぎし事務所 林家 海老名」とあります。階段に靴を置き、千日回峰行にも匹敵する3階までの階段。登りきると林家三平記念館の展示室です。高座はここに設けられています。既に毛氈を敷いた縁台は満席でしたが、膝に痛みのある渡部さんに中年のご夫妻が気持ち良く縁台を譲ってくれました。

開口一番、前座は林家あん子。正月らしく「初天神」。師匠は林家しん平。昨年秋ごろから腕が上がってきました。ちなみに、このあん子が彦六門下惣領弟子である林家時蔵の娘であることはあまり知られていません。

次が若手の有望株、現正蔵門下の二つ目林家はな平。福岡県出身、学習院大経済卒。31歳。「蒟蒻問答」を大きな所作で面白く聞かせてくれました。

ここで予定外の出演者、芸歴40年、ギター弾き語りの林家ペタ子75歳が真っ赤なジャケットと手製のギターを持って登場。中高年に捧げる自作の歌です。中身は一応面白いのですが、語りが同じことの繰り返し。ちょっと変なムードになったところで、強制退場。その後、なんと海老名のおかみさん(香葉子さん)が出てきて、ペタ子認知症でご迷惑をおかけしましたとのお詫び口上。客席は、83歳のおかみさんが3階まで階段を上がりお詫びに出て来たことに恐縮。

次が、仲入り前の目玉、初代三平の二番弟子、林家ペーの「やかん」。ショッキングピンクの羽織に黒紋付きで「?」。初代三平の形見とか。確かに紋をよく見ると花菱。最初のつかみが延々とほとんど余談。本人は「余談落語家」を自称しているので納得。ペーちゃんの落語はめったに聞けない貴重な体験です。初代ばりの爆笑落語で楽しませていただきました。

とりは、真打、林家錦平の「夢金」。初代三平の弟子中では珍しい古典一本の本格派です。60過ぎてから更に腕が上がったとの風評。横浜出身。東海大工学部時代から落語にどっぷり。夢金も情景が浮かぶような話立て、ぐっと引き込まれたところでオチ、の見事な展開に参りました。

終演後、片付けに出て来た林家たま平君と参加者で記念写真。九代目正蔵の長男、明大中野高当時はラグビーの東京都選抜選手でした。20歳過ぎてからの入門ですが、少しずつ腕を上げています。

外に出て8時近く。ホテル街には目もくれず鶯谷駅へ向かいます。笑いの余韻冷めやらぬまま北口改札で解散となりました。

私は、この後、駅まで来ていた明大経営53年卒、クラブの同期、浅草竜泉、米屋のせがれ、堀江誠君と合流。地元の人知る居酒屋で久しぶりに語り合い、二人小さな声で校歌斉唱し、今回の企画を終えました。(太田記)

 

お銚子が重なりました。
お銚子が重なりました。

 

三平堂玄関
三平堂玄関

 

明大中野卒たま平君と
明大中野卒たま平君と